【サイコロ相談室】第五話 なぜこんなことになったのか…。

私は今、まさに浮気をしている渦中の人物です。自分でもなぜこんなことになったのかわかりません。 気が付いた時は、違う男性と一夜を共 にした後だったのです。その男性のことはもちろん好きです。でも3年付き合ってきた彼を嫌いになったわけではありません。現時点では二人とも私にとって大切な人でどちらを選ぶとかそんな考え方ができません。今回のテーマは『浮気する人、しない人』ですが、以前だったら間違いなく私は「しない人」と答えたでしょう。二股かけるなんてとんでもないと思っていましたから…。 前にHさんがこのコーナーで「人の気持ちなんて、ちょっとしたことで簡単 に変わる」という意味のことを言ってましたが、本当ですね。自分を弁護するわけじゃありませんが。これは相談ではなく、単なる告白です。答は自分で出すつもりです。でもなにか言いた いことがあれば、言ってやってください。(YUKO)

そういう場合に限ってのみ、 自分をあまり信用してはいけない。

別に言うことはないけど、言わないとこの紙面の三分の二が空白になるから言う。 オレは浮気したことはないが、されたことは何度かある。で、オレが浮気など不謹慎なことをやらない立派な人物かというと、そうでないことはみんなも薄々気づいてるはずだ。実際、特定の女性と付き合っでいる最中でも、ちょっといい女を見ると、すぐに比較して「顔は負けてるな。しかしムネの大きさとアシクビの細さは勝ってるな、 女はそのツーボイントで生きていけるんだからな」などと不謹慎極まることを考えながら、助手席の彼女から「何を深刻な顔で考えてるの?」とか聞かれて、慌てて「いや、その、星の運行が及ぼす、ビリヤードにおける巡りの悪さについてね」などとトッサにごまかしがきくような男だから、いつ浮気して相手を傷つけてもおかしくなかった。

浮気しなかった理由は決定的にオレがそれほどもてなかったことと、そんな危険な環境に身をさらさなかったからだ。例えば、シーホークの最上階 のスカイラウンジで夜景を見ながら食事をする、という危険度Aランクのシチュエーションにおいて、男の誘いを断れる強靭な自制心を持つ女性はたぶんそんなにはいない。そういういかがわしいプレイスに限ってジャンニ・ベルサーチの麻のスーツを着こなすような小金持ちが利用したがるが、「ただ食事をするだけだから」が、結局「ただセックスするだけだから」になるのだ。 酒、夜景、巧妙なトーク、それらはすべて正常な思考をカクランする作用があり、使い方いかんで簡単に女を『お任せ状態』に導くパワーがある。心ある女性は気をつけるべきだが、得てして女はその三つとも大好きだから困る (オレが困ることは何もない)。
意思が強いとか弱いという問題ではな く、 動物の持つ本能的な部分が『浮気』という行動に走らせる。女がどんどん強い男にステップアップしていくこと は、自然なことで、裏返したら付き合っている男、もしくは配偶者が弱ったということだ。オレもやはり弱っでいた(そうでないケースもある。完全に女がパーな場合とか)。浮気された男に限って言えば、どんな非難も言い訳も成立しない。
男と女じゃ男が悪いのだ。

君が自分で答を出すのは当たり前だ。 すべての悩み事と同じく、他人が答えを出せるものなどなにもない。どちらか一人を選ぶか、ニ人の男性と別れるか、それとも二人の男性とずっと続けるか、三者選択だかそんなに難しくないだろ。 弱った男を見捨てることも、蘇らせることも女次第である。しかしそれができるのは、一部の限られた女だけだとオレは思っている。その辺にいる普通のパー女では無理なんだ。そこらあたりを、充分頭に入れた上で、すぺての女性は浮気なり不倫なり、どうぞ勝手 にやってもらいたい。(H)

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